市民、民間事業者、市の知恵を結集して、最善の努力をしよう! H31当初予算案の修正案を提出(H31.1.14)

本日、H31当初予算案の修正案を提出しました。

昨日の投稿にあるように、国登録有形文化財「旧大島商会店舗」 の移築・活用に関する予算を削除する修正案です。

明日の午前10時からの予算決算委員会で、提案理由を説明し、他の議員の皆さまからの質問に答弁した後、私の修正案の採決となります。

委員会では異論がたくさん出ていましたが、果たして、そのとおりの結果となるのか。

以下に、現時点での説明原稿から一部抜粋して、提案理由を示します。


本予算案原案に計上された「まちなか観光案内拠点整備事業」は、寄贈を受けることとした国登録有形文化財「旧大島商会店舗」を大町一丁目地内の「旧秋田魁新報社跡地」に移築し、人の流れを生み出すまちなか観光案内拠点として整備するものでありますが、教育産業分科会において、この建物の移築先の選定や活用策について、委員から疑問の声が多くありました。

まず移築先について、市が所有する土地の中から選定したとのことですが、江戸の形式を残す町屋と星辻神社の間に明治の洋風建築を配置することになり、移築先近隣の景観の統一性が確保できません。

今後、修復整備工事を実施する県指定文化財旧松倉家住宅も含めた旧城下町・外町エリアの周遊性を高め、歴史を生かしたまち歩き観光を推進するためには、移築先候補エリアをもう少し拡げ、例えば、赤れんが郷土館近隣など、景観の統一性が保たれ、この建物の歴史的価値をより活かせる場所の確保に努める必要があります。

市が所有していない土地へ移築する場合は、土地購入代金等の財政負担が発生しますが、市の所有地と交換することにより、その負担を軽減することもできます。土地所有者との交渉次第とはなりますが、良好な景観の形成に向け、より一層の努力が必要であります。

移築後の活用策については、1階をまちなか観光案内所とし、気軽に立ち寄り、お茶を飲みながら休憩できるスペースを設け、その効率的な運営のため、公益財団法人秋田観光コンベンション協会を2階に入居させるとのことでありますが、秋田市内初の百貨店として建設された現存する市内最古のレンガ造りの建物であるといった歴史性を活かせる活用策が望ましく、これまで民間事業者により活用されてきた経緯も考慮すると、行政だけで用途を決めてしまうのではなく、市民や民間事業者からも広く意見を募るべきだと考えます。

本年1月28日に開かれた教育産業委員会の閉会中審査では、観光案内所として整備・運用してしまえば、民間事業者から当該建物の活用の希望が出てきたとしても、簡単には用途を変更できないということが分かりました。よって、予め、市民とともに、慎重に活用策を検討する必要があります。

景観法第2条第4項では、「良好な景観は、観光その他の地域間の交流の促進に大きな役割を担うものであることにかんがみ、地域の活性化に資するよう、地方公共団体、事業者及び住民により、その形成に向けて一体的な取組がなされなければならない。」と定められています。

また、本市では、秋田市都市環境の創造および保全に関する基本条例の前文において、「新たな魅力ある都市空間をつくり育てるよう、最善の努力を惜しんではならない。」としております。

幸い、建物の移転には、少しだけ時間的な猶予があります。

現在の建物所在地は、県施行都市計画道路事業の道路用地となっていますが、6月定例会への補正予算案としての提案でも、年度内の解体が可能であり、来年4月以降に予定されている道路工事の発注には支障を来さないものであります。

また、まちなか観光案内拠点としての活用には、緊急性が認められないことから、さらに時間をかけて検討することも可能であります。 こうした理由から、一度立ち止まり、移築先や活用策について、できるだけ多くの市民が納得できるものとなるよう、市、民間事業者、市民の知恵を結集して、最善の努力をすべきであり、本予算案を減額する修正案を提出したものであります。

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