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願意を無視した継続審査決定(30.12.20)

昨日(12/20)、11月定例会の最終日、イージス・アショアの配備計画撤回の決議を求める請願が、採択・不採択ではなく、継続審査とすることが決まりました。

私は、この継続審査決定は、請願の願意に応えるものではないと思います。この請願の概要は次のとおりです。

どんなに調査したところで、住宅地等に近接している現実は変わらないことから、住宅密集地に軍事基地は要らないと全会一致で決議した。

不安要因は、有事の際の攻撃に対する懸念と電磁波による健康被害等である。

先人が築き上げた平和で住みよい郷土を子や孫たちに手渡す責務があるが、これまでの防衛省の説明では、不安・疑問が募るばかりである。

ついては、住民・市民の声に寄り添い、配備計画の撤回に関して決議してください。

継続審査を主張する会派・議員は、防衛省の調査が終わり、調査結果に対する市の検証が完了してから判断すべきというものです。

しかし、現在、防衛省が委託により実施している調査は、測量調査、土質調査、情報通信運用環境調査であり、要は、ミサイル基地を問題なく作るための調査です。

(参考)
平成30年8月31日:防衛省が情報通信環境調査の入札公告を実施しました。(秋田市公式WEBサイト)

住宅密集地に軍事基地を建設することが適切なのかどうか、有事の際に攻撃される可能性はないのかどうか、を検証する調査ではありません。

調査が終わったところで、これらの懸念は払拭できないのです。

では、防衛省がこれらの懸念について納得のできる説明をするかと言えば、これまでの防衛省の説明では不安・疑問が募ると住民は言っています。

ですので、調査結果を待つ必要はなく、現時点で判断をくだすべきです。

割山地区があまりにも演習場に近いため、その他の地区が離れていて安全であるかのように錯覚させられますが、演習場の中心から県庁まで直線距離で約2.7kmと、あまりにも市街地に近く、軍事基地の立地としては不適切です。

参考までに、新屋演習場中心付近から各地までの直線距離を以下に示します。新屋よりも山王地区の方が近いことがよく分かると思います。勝平地区を中心として西部地区だけの問題ではありません。

(参考)新屋演習場中心付近からの直線距離

(西部地区)
・秋田公立美術大学 約3.6km
・西部市民サービスセンター 約4.3km
・新屋駅 約4.6km
・大森山動物園駐車場 約5.0km

(中央地区)
・国道7号臨海十字路 約1.4km
・県児童会館 約1.8km
・寺内小学校 約2.4km
・山王十字路 約3.2km
・第一会館本館 約3.7km
・なかいちにぎわい交流館AU 約4.3km
・秋田駅 約4.9km

(北部地区)
・高清水小学校 約3.2km
・外旭川病院 約4.3km
・土崎駅 約4.7km

継続審査を主張する議員は、大手を振ってイージス・アショアに賛成できる環境が整うのを待っているのでしょう。

今回の請願を継続審査とした議員の全員が、昨年の11月定例会に提出された請願(配備反対決議を求める請願)、陳情(事実関係の説明と情報開示を求める意見書の提出を求める陳情)を不採択としています。

このときは、まだ秋田市が候補地として決定される前の段階であり、いまよりももっと情報が少ない中で、不採択と判断しています。なぜ、今回は判断できないのでしょうか。

選挙が近いからと言われてもしかたありません。

私たち議員は、選挙の際に、自分の考え方をしっかりと有権者に開示して、正しく判断していただかなければなりません。

選挙に有利になるようにと、自分の考えを隠すなどの情報操作しては、民意を正しく反映しない歪んだ選挙結果となってしまいます。

自分の考えを全てさらけ出した上で、有権者の判断にお任せする。選ばれなければ静かに議会を去る。腹をくくって選挙に臨むべきです。


ちなみに、昨年、請願と陳情を不採択とした際の、総務委員会での理由は次のとおりです。

まずは、秋水会。私とは異なる考え方ですが、きちんと会派の見解を述べています。請願に対する姿勢としては正しいと思います。

また、「「イージス・アショア」が配備されることにより、紛争相手国からの攻撃を誘発する」ということを書いておりますが、少しいかがなものかと思います。イージス艦はもう既に何隻も日本にはありますので、その地上型ミサイル迎撃システムが2基配備されるからといって、紛争の相手国からの攻撃を誘発することにはならないと考えます。

また、今定例会の一般質問における答弁でもありましたが、一義的に国が決めることでありますが、秋田市が日本を守る、東日本を守るという気概を持ちたいと思います。

次に、公明党。

今定例会の一般質問で市長も答弁されておりましたが、一義的には国が決めることなので、これには不採択です。

国が決めることに対して、地元の意思表示を否定するかのような見解です。国が決めることに対して、地元が賛否を明らかにすることがどうしてダメなのでしょうか。

いつも、国への意見書提出を提案する公明党らしくない理由でした。我々には分からない力が働いているのかもしれません。

いずれにしても、この理由で前回不採択としたのならば、今回も不採択とすべきです。国が決めるという現実は変わっていないからです。

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